2021年9月2日
荷重スペクトルは、実測またはシミュレーションから算出したトルクと回転数の時間推移から生成することができます。常に正のトルクの時間軸では、「シンプル・カウント法」が、トルクと回転数による荷重スペクトルの生成に利用されています。荷重スペクトルの分解能(メッシュ)の細かさは任意に設定できます。
時間軸上に正と負のトルクがある場合は、歯元に変動する負荷がかかっているため、プロセスはより複雑です。時間軸上の大きなトルク変動を特定するために、まず「レインフロー法」が用いられます。次に、求められたレインフロー三角行列から、繰り返し交互曲げ係数YMを含む、荷重スペクトルが算出されます。計算に関する詳細プロトコールの他、トルクと回転数の分布と頻度がマトリックス形式でグラフィック表示されるようになりました。またこの同じ表示を荷重スペクトルの直接入力にもご利用いただけます。これによってスペクトルの評価と操作がはるかに容易になりました。
ご興味を持っていただけましたでしょうか?今年のアメリカで開催されるAGMA FTM(2021年11月1日~3日)では、当社のDr. Ulrich Kisslingが「Use of duty cycles or measured torque-time data with AGMA ratings」についてオンライン講演します。本講演に関する詳しい情報は、こちらのリンクからご覧いただけます。ご質問があればこちらまでお問い合わせください。