KISSsoftシステムモジュール:作動モードと荷重スペクトル

2024年8月30日

ギヤボックスの疲労強度を計算する際には、荷重スペクトルにおいてそれぞれの荷重ステージを把握する必要があります。その場合、荷重スペクトルにはあらゆるシステム限界値、つまり入出力が影響します。加えて、ギヤボックスにはシンクロナイザー、クラッチ、ブレーキが含まれており、これらと連動して荷重ステージごとに作動モードが設定されています。

KISSsoft®のシステムモジュールを使用すれば、スイッチポジションと使用条件の可能な各種組み合わせを事前に定義することで、作動モードのテーブルでこれらを組み合わせることができます。これらの作動モードが、どのシンクロナイザー、クラッチ、またはブレーキが有効となるべきか、また、どの荷重データが指定されたシステム限界値の追加が必要かを定めます。これにより、パワーフローの変化、駆動から被駆動への移行が示されます。

各々の作動モードのキネマティック機能は、後々にキネマティックエラーが発生しないことを確認するため、作動モードの定義中にすぐに自動点検されます。荷重スペクトルでは事前に定義されたこれらの作動モードの内のある作動モードの各荷重ステージが割り当てられます。これにより各荷重ステップに必要な入力もはっきりと確認できます。荷重スペクトルの計算後、システムモジュールはベアリング、歯車、シャフト、システムのキネマティックに関する結果を記載した詳細なレポートを発行します。

2024年9月10日に予定している当社ウェビナー(参加無料)では、KISSsoftシステムモジュールでの荷重スペクトルの計算方法や、作動モードを活用した境界条件の設定方法・簡単制御方法について取りあげます。これらについて詳しくお知りになりたい方は、ぜひ参加ご登録ください。ウェビナーの登壇者は当社のMartin Kohlerです。進行は英語で、様々なタイムゾーンからの参加を考慮し、2回開催します。

皆様の参加をお待ちしております。