2021年11月4日
歯車設計や歯面修正の最適化作業(歯形と歯すじ)においては、多くの場合、トライ&エラーにより異なる候補案を比較します。この比較データを簡単に管理できるように、KISSsoftでは様々な修正案をグループ化できるようになっています。一つのバリエーションまたはセットを作成し、それぞれを選択して計算できるようになっています。
このようにして、例えば、歯当たり解析の結果を比較して最適なバリエーションを選択できます。個々のバリエーションにおける修正値は、設計機能から取り込むか、ユーザーによる直接入力か、または測定データから生成できます。
3次元測定からのCMMデータの利用では、それらのデータを直接、KISSsoftにインポートし、トポグラフィー修正に変換することができます。続いてユーザーは、伝達誤差や接触応力をはじめとするかみ合い特性への、製造誤差の影響を検証できます。
この機能は、製造誤差を加味した上での、歯車設計の最適化を目的とする「設計・製造・計測」コンセプトの重要な構成要素となっています。ここでは、測定データを歯車設計ソフトウェアに取り込むことで、必要なあらゆる修正を素早く検証し、実行することができるようになっています。