KISSsoftでのプラスチックギヤ

2023年9月29日

プラスチックギヤは、小型のギヤボックスで多く使用されています。その用途には、例えば、車のサンルーフの開閉、医療機器へのインスリン注入、人工衛星のソーラーパネルの位置決め、おもちゃの車の駆動などがあります。プラスチックの軽量さ、優れた緩衝性能、大量生産コストの低さから、鉄鋼に代わる材料としてますます利用が増えています。

プラスチックギヤの強度は、温度に大きく左右されます。歯車設計に欠かせない材料物性値の決定のためには異なる温度ごとに測定しなければならないため、金属歯車よりはるかに時間も手間もかかります。

円筒歯車や交差軸ヘリカルギヤ用に、KISSsoftでは、97品種の樹脂材料が提供されています。樹脂の品種は、非繊維強化のポリアセタール樹脂(POM)やポリアミド樹脂(PA)のみならず、樹脂内に潤滑剤を分散含有した高性能な繊維強化プラスチックにまで及びます。材質の選択には、強度や摩耗計算ならびに潤滑の解析を行うにあたって重要な役割を果たすVDI 2545やVDI 2736の係数も提供されています。VDIガイドラインによる計算の他、KISSsoftでは、歯当たり解析、Pechによる摩耗計算、FEM解析による歯元の最適化が可能です。

詳しくは、弊社のチラシPlastic Gears and Engineeringをご覧ください。

また info@kisssoft.comまでお問い合わせただければ、強制振動解析によるプラスチックギヤの駆動時におけるNVH挙動(ノイズ・振動・ハーシュネス)に関して、Prof. Dr. Ing. Saeed Ebrahimiの最新の報告をお届けいたします