2021年3月4日
ボルトは数ある部品の中でももっとも汎用的な接合部品であるため、多くの場合、コンポーネントの接合に大量に使用されています。そういったところから、多くのボルトをいかに効率的に評価し、ソフトウェアのユーザーにとっては扱いやすく、かつ耐用年数の全期間にわたって高い信頼性を提供することが課題となっています。 そこで設計エンジニアの実務経験をもとに設計者のために開発されたのが、ANSYS®のアプリケーション、Fast+Moreです。これは、マーケットリーダーであるANSYSのFEMソフトウェアとKISSsoft®の詳細に及ぶ検証のまさにいいとこ取りをしたようなソフトになっています。
Fast+Moreは、ANSYSの拡張機能で、ACTコンソールを通して簡単かつ短時間でインストールできます。ANSYSのインターフェースに完全に取り込まれているため、すぐに取り扱えるようになります。Fast+Moreの強みの一つは大型モデル: 大型モデルは、多くの場合シェル要素から構成されているわけですが(ボリューム要素も含まれる)、ここで使用されている何百ものボルト接合がビームモデルで表示され、評価されなければなりません。その際、多種多様な穴は自動認識され、接続要素が生成されます。ANSYSでの計算の後、膨大なデータがグラフィック表示とテーブルの両形式で提供され、これをさらに詳細に検証するための計算、例えばVDI 2230モデルクラスIIに準拠した計算のために、KISSsoftにエキスポートできるようになっています。生成された対象物は全て、常にANSYS Mechanical®規格に準じていて、ユーザーはいつでもアクセスできます。
また、Fast+Moreはボルト接合のみならず、リベットやスポット溶接接合にもご利用いただけます。ANSYSの拡張機能の詳細は、こちらのビデオ(英語版)やリクエストでご覧いただけます。